1.デビューをどこで果たすか?(お店の選び方)
あなたが「フリー雀荘に行く」と決めて、まず手始めにどの店を攻めるかを選ばなくてはなりません。ではどうやって選べばよいか?
・風速(レート)
・お店の雰囲気
・場所
・ルール
この辺が重要なファクターになってくるのではないでしょうか。順に説明して参りましょう。
まず風速(レート)。弊サイトのアンケート「フリー雀荘意識調査」ではやはりこれがお店選びでもっとも重要であると閲覧者の方に答えていただいております。フリー雀荘がネットやゲーセンの麻雀ともっとも違う点はレートを乗せるところにあります。「低料金で遊べます」とネオンに書かれてあっても、実際にあなたの懐具合的に低料金かどうかは別問題ですよね。(10年前筆者が闇雲に「低料金のお店」に飛び込んだら、2.0(千点200円)の2-6でした・・・笑)最近時代が進んだなあと痛感するのは、ノーレートの雀荘も都市部にはあるということです。レートを乗せなくても、知らない人と打つという緊張感を味わえるので、軍資金があまりない場合はノーレートのお店を選んでみましょう。ただやはり少数派です。ノーレートといっても1回半荘に参加するのに2-300円は取られますので、自分が遊びたい回数ぐらいのお金は最低でも必要です。
やはりフリーといったら多少でもお金をかけたいと思ったら、風速の低い店を選んでみましょう。0.2とか0.3、0.5と書かれてあるお店がまあ安心して遊べる風速だと思います。目安として、トンだ際にどれくらいお金を持っていかれるか、表にしてみましたので、ご参考ください。
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0.2(千点20P)
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0.3(千点30P)
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0.5(千点50P)
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1.0(千点100P)
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ゲーム代の相場 |
\2-300
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\300
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\3-400
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\5-600
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トビの支払い |
1000P
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1500P
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2500P
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5000P
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ウマ10-20というルールで大体トブと上記の表のような金額となります。なのでゲーム代と別に自分がPLAYする回数分のトンだ時の支払い額を入れておけば間違いないでしょう。
たとえば0.2で5回と決めた場合、
200円(ゲーム代)×5(回数)+1000×5=6000
6000円あれば、まず大丈夫でしょう。最初はなるべく多めに持っていきましょう。精神的に追い詰められながら打つのも結果に響きますから。よくハコラス3回分とか風速の200倍を基準値にする文献を見かけますが、足りなくなる可能性はないとは言い切れません。(特にご祝儀のあるルールの場合、予測外の出費はありうる)
マンセンゴ.NETはもっと余裕のある軍資金を用意してデビューすることをオススメ致します。
※ノーレートの雀荘もあります!→優良雀荘紹介
次に店の雰囲気。そのターゲットのお店を雑誌の広告やホームページで見つけたとします。店内写真が掲載されていて、女性の従業員がいるとなんとなく大丈夫かな?という気になります。しかしフェイクかもしれません。女性従業員がとっくの昔に辞めているのに、広告の写真をそのまま使いまわししているなんて、よくあるケースです。もっとも雑誌に高いお金を出して広告を出すお店は優良店である可能性は高いといえます。それだけ営業意欲があるわけですから、新規のお客様に充分対応できる準備が整っているといえます。
しかしここでは念には念を。一番いい方法は電話をして、いろいろ問い合わせてみる方法です。ここで従業員の接客姿勢を(電話の応対から)大体計れますから、そのお店が優良店かどうかおぼろげに見えてきます。その際「お越しの際はお電話ください。駅までお迎えにあがります」というような丁寧な応対を見せるお店もあります。こういうお店はまず大丈夫でしょう。それでも不安な貴方は最終手段として、見学させてほしい旨を伝え、それを快く受け入れてくれるお店であれば、まず大丈夫でしょうし、そこで実際に行ってみて、いろいろ従業員にデビューにあたって不安点を取り除く質問をしておけばよいでしょう。日を改めて気合を入れて出かけてみましょう。(そうはいっても又扉を開けるのは勇気がいると思うが・・・頑張れ!)
気に入ったお店で次も足を運びたいと思うようであれば、できれば通いやすい場所にあるお店がいいですよね。最初に今後のことも考えてエリアの絞込みも考えておいた方がいいでしょう。最近では大学も郊外に移っているので、その近辺には0.5以下の風速のお店もあると思いますが、やはり都心に較べると見つけづらいかもしれません。マンセンゴ.NETは今後、低料金のフリー雀荘の情報をサイトを通じて発信し、そういった場所のお店に通いたいと考えている方々とマッチングが図れるような仕組みを作っていきたいと考えております。
ルールに関しては後述の3、フリーのルール、注意点の項をご参照ください。
2.対局のマナー
知らない者同士が卓を囲むわけですから、余計なトラブルが起きないように、大体どのお店でも共通する対局のマナーが存在します。(そのお店だけのローカルな決め事もありますので、最初のルール説明の時に従業員から説明があると思うので、注意深く聞いておきましょう)
・捨て牌は6枚切り3段にキレいに並べる。
ダラダラと捨て牌を横に並べず、7枚目から2段目に並べる。最近は6枚切りを意識しなくてもさせるよう、捨て牌を置く位置をプリントした自動卓もある。
・開門の山に座った人はリンシャン牌を下ろす
振動でリンシャン牌がこぼれるようなことがあるので、あらかじめリンシャン牌は下ろしておく。
・私語、口笛、放歌厳禁→口三味線に繋がるので
・ 伏せ牌の禁止
立てた牌を伏せていいのは、流局した時か、他家にアガリがあった時のみ。(リーチ後認めているところと、認めていないところがある)裸タンキになっても伏せてはいけません。
・ポン・チー・カン・リーチ・ロンの発声をしっかりする
相手に聞こえない発声は意味がありません。対局者全員が聞こえる声量で発声しましょう。なおお店によってはポンとチーが重なっても、発声が早い方が鳴けるルールのお店が結構ありますので、素早く反応できるようになりましょう。
・リーパイしてから手を開ける
・利き腕以外の手をなるべく使わない
・リーチ後、他家の手をのぞかない
・見せ牌に気をつける
フリー雀荘では相手に自分の手牌を見せてしまうことを「見せ牌」と呼び、店によって異なりますが、ある程度の制約が与えられます。ポピュラーなのは、その見せてしまった牌と同じ牌ではあがれない、といった程度の制約です。中にはその牌をまたぐ待ちではあがれない、その牌と同じ色ではあがれない、などの厳しい制約を課せられる店もあります。「見せ牌」の規定も店によってマチマチで、人に「○○チェック」と言われて初めて見せ牌にする店(つまり指摘されないとスルー)や、自ら申告するのが暗黙のマナーになっているお店もあります。(「○○見せ牌ですので、この牌ではあがれません」と自己申告)牌を落ち着いて丁寧に扱い、極力見せ牌にならないようにしましょう。
・アガった時は役ではなく点数を申告する
役を言ってもいいのですが、点数は必ず言うように。(稀に役を言うのはマナー違反のお店もあるし、きっちり役を申告するのを推奨するお店もあります)点数が数えられない場合は恥ずかしがらず、その旨を対局前に他のプレイヤーに一言告げておきましょう。どうしても言えない人は余っているメンバーに頼めば、数えてくれます。まあ点数は自分で計算できるように、このフリー初心者講座でも別項でご説明いたします。
・止めたくなったら「ラスハン」コールを入れる
当然自分の都合に合わせて、止めることができる。極端な話1回だけ打って帰ってしまうのもOKだ。ただ店側も面子の調整には苦慮しているので、この半荘で止めようと思う場合は、その半荘に入る前に「ラスハン」(最後の半荘)である旨、メンバーに伝えておこう。
3.フリーのルール、注意点
仲間うちのルールで慣れていると、フリーではとまどうルールが結構あります。大体下記のような部分がポイントになってくると思うので、チェックしてみてください。もちろんお店によって細かい部分は異なります。初来店の際は必ずメンバーがルール説明してくれますので、よく聞いて、そのお店のルールを把握しましょう。
・基本的に25,000点持ちの30,000点返し
・順位ウマ
大抵風速表示の後に、たとえば 0.5 5-10などのような表記がある。この後ろの部分がウマをあらわす。点5の5-10は千点50円、ウマ500円-1000円という意味。つまりオカの20,000点はTOPの総取りで、その他に3着→2着に500円、4着から1着に1000円を点数の収支とは別に払う。
・ハコ割れゲーム終了
いわゆる「ドボン」「ブットビ」の瞬間、ゲーム終了。持ち点丁度0は店によっては続行する店もあれば、トビ扱いになる店もある。
・連荘はテンパイ連荘とアガリ連荘の2つのパターンがある
仲間うちでは東場テンパイ連荘、南場は子のアガリが発生するまで連荘、5本場からリャンシバなどのルールがポピュラーだが、フリーは全局1ハン縛り(リャンシバなし)、連荘は東場も南場もテンパイ連荘。都内のギャル雀を中心とした0.5以下の風速の場合は大体アガリ連荘になっており、親は流局してテンパッていても流れていく。
・オーラスのアガリやめあり
オーラスは親があがってTOPの場合は連荘せずに終局させることが出来る。中には2着や3着でのアガリやめを認めている店もあるので、要確認。
・赤が入っている
今日のフリー雀荘の代名詞ともいえるのが「赤」の存在だ。大体赤牌、あるいは違う色の懸賞牌が入っている。赤はドラ扱いだが、ご祝儀の対象になっていることも多く、扱いには気をつけよう。
赤は最もポピュラーなのが各種1枚。赤の導入が早かったピン雀(風速1.0の雀荘)は赤5筒2枚入っている店が結構ある。この場合は他の萬子・索子には赤牌は入っていない。
又、赤以外の色の牌や白に1枚だけポッチが入っている牌を入れている店もある。いずれも、どんな機能を果たすのかルール説明の際に確認すること。
・同点上家優先
フリー雀荘の場合、点数が同点の場合は東1局の並びで上家の方が順位を上とする。起親ほど有利でラス親ほど不利。ただラス親には前述のアガリやめの特権がある。
・精算は半荘ごと
ルールではないが、フリーは1回1回終了する度に卓の誰かがレジに「ラスト」コールをする。そうするとメンバーがやってくるので、指示に従いつつ精算を行い、次回のゲーム代を支払う。止める場合は次の半荘が最後である「ラスハン」をメンバーに伝える。
4.飲み物オーダースラング
フリー雀荘初心者講座にフリー雀荘の魅力の一つとして「フリードリンク」、いわゆる飲み物がタダなことをあげましたが、その頼み方は結構独特な表現をします。ノドが乾いたらお好みのドリンクを下記のようなオーダーで頼んでみよう!(稀に1回目だけフリードリンクという店もあります)
*コーヒーの頼み方
一番特徴的なのが、コーヒーのオーダー。
砂糖・ミルク入り→「アリアリ」「レギュラー」
砂糖のみ→「コーヒー(レギュラー)ミルク抜き」
ミルクのみ→「コーヒー(レギュラー)砂糖抜き」「アメリカン・ミルク」
ブラック→「アメブラ」「ナシナシ」
アイスコーヒー→「アイコー」
*お茶の頼み方
暖かいお茶→「アツチャ」
冷たいお茶→「ツメチャ」
※コーヒー、お茶以外にもコーラ他様々なソフトドリンクが用意されており、飲み放題です。
*オシボリのもらい方
暖かいオシボリ→「アツシボ」
冷たいオシボリ→「ツメシボ」
参考→「フリー雀荘用語集」
5.まとめ&エトセトラ
・フリー初出撃時の軍資金は多めにもっていこう!(打つ回数のゲーム代+ハコテン分)
・ トイレは出撃前にすませておこう。→トイレに行きたくなったら、「ピンチ」「代走」のコールでメンバーがあなたの戻るまでの間、替わりに打ってくれます。
・デビュー前に下調べしてみよう(電話又は見学)
それでもフリーに行くのが不安、具体的な店をみつけられない、デビューを支援してもらいたい・・・という方は、こちらをご覧ください。
→フリー雀荘デビュー講座(実地編)
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