マンセンゴ.NET>麻雀プロリーグ観戦記>第7回MONDO21杯過去ログ1


 
1月1日 滝沢-飯田-河野-五十嵐

1.河野(+48.2) 2.飯田(+3.0) 3.滝沢(-18.0) 4.五十嵐(-33.2)

 前回の観戦記で書いた滝沢だが、やはりこういった按配で打ってるとこういう結果に終わる、といった形になってしまった。序盤戦早々と可能性消滅かと思われた河野だが、連続TOPで奇跡の予選通過確定。この辺も滝沢と、序盤戦の大TOPでかなり守備的な五十嵐に原因があるように思われる。
 五十嵐が守備的になるのはある程度予測の範疇にあったことだと思うので、滝沢的に対処のしようはあったと思う。今回一番ひどかったのが飯田の親番。南2局1本場。ここまで河野が快調に走っていた(45,900点)。一方飯田は河野に親マンを放銃したこともあり9,200点しか持っていなかった。滝沢は22,900点の2着目。河野にこれ以上加点させずに、2着目を守れば、ほぼ次ステージ進出当確ランプがともる。
 8巡目の3者。

 飯田  ドラ
 河野 
 滝沢   ツモ

 7巡目親の飯田はドラ受けのカン塔が残っていた索子を払って筒子ホンイツへ。河野はこの飯田のドラ表示牌5索をチーして、索子ホンイツの好形シャンテンに取ることも出来たがスルーして、萬子の1-4萬待ちが残るダブ南ポンテンのシャンテン。そこに滝沢スーッとイーペイコ目のある4筒を引く。中は2枚切れだったが、安全牌確保で9索を切った。すると次巡最悪の7索引き。すると今度は打中。で次に引かされる南をツモ切り、河野にポンテンを許す。で次に引くのが4枚目の四萬!河野のアガリ牌だが、ドラを切ったので打つと39。七対も考えるとツモ切りもある選択だった。だが河野に打てないと考えたか、「カン」を選択。そしてカンドラが「北」になってしまうのだった。ドラカン塔を嫌った後にドラを引かさた飯田が次巡ラスドラを引く!


  ツモ

 無論即リーチ。これには四萬もカンされ、一萬のこぼれを期待していたTOP目の河野も撤退。そして飯田9筒ツモ・・・。カンドラもあるっていうことはカン裏もあるわけで、1個でも乗ればバイマンになるところだったが、手牌の牌種も少ないことあり、さすがに乗らなかった。河野もヒヤヒヤしただろう。
 しかしやはりこの親ッパネは滝沢が誘発してしまったことは間違いない。守るのか、行くのか、まったく判らない狂った計器のような押し引き判断。想定外の最悪の方向へと結末が向かう典型的一例を見せてくれた。滝沢はラス前四面張の13-26をツモって、なんとか着順をあげようと試みるも、結局3着で予選終了。飯田と土田の結果待ちとなった。最終戦、守備に回る五十嵐のTOPの可能性は薄く、ただ一人好き勝手できる森山に頼るしかない状況だ。(森山は空気を読まず、自団体所属のプロに有利になるように打つのは、過去のデータからも明らかなので、滝沢はこの点に期待するしかないだろう)しかし捨て身で叩き合う土田、飯田のTOPの可能性はどうしても高い。ここで決めれなかった滝沢、(まだ次戦以降あるかもしれないが)ついてるのに、状況が読めない甘さだけが目につくシリーズとなってしまった。
 この前週の対局では金子がTOPを取り、久しぶりに金子節全快の感想戦。こちらも序盤戦の不調も丁寧に打ち続けていたことがここで生きてきて、最終戦に期待できる形だ。
  次週以降、この観戦記は新コンテンツのマンセンゴ.NET Pluss!のblog「不聴立直2.0」の一カテゴリに掲載していく予定です。麻雀プロリーグのTOPページからリンク張るので、多分場所が替わっても迷われることはないかと思いますが、一応お知らせまで。

12月18日 河野-土田-森山-滝沢

1.河野(+41.2) 2.森山(+7.3) 3.滝沢(-15.4) 4.土田(-33.1)

 こちらのグループは一度も取り上げてませんでした・・・。ずーっとチェックはしていたんだけど気になったのが滝沢。多分牌運には相当恵まれてるんだけど、うまくないというか・・・。前もラス前痛恨のアガリ逃しをしていたんだけど、決められないんだよね。意味もなく対子手にしようとしてアガリ逃しするという最悪の対応。でもオーラスダマテン役ナシドラ3の3メンチャン(1-4-7筒待ちだったが山に1枚しか残っていない状態だった)をダマテンのまま引きあがり2着浮上という出来のよさ。
 で今回もなんかところどころ甘いなあと感じさせる闘牌だった。東1局の手牌。

  ツモ  ドラ

 ここから5索を打つ。確かに受けは一番広いが東パツという状況を考えると9筒の受け入れを拒否しながら567を見る、8筒あたり打っても良かったんじゃない。まあダイレクトの4筒受けを恐れたんだろうけど、もっと恐ろしいダイレクト6索を次巡引くんだよね。これ4筒引いても26、(5索残しての)6索、六萬の引きで52テンパイになるので有効牌の枚数と最終形の得点の高さの兼ね合いからはかって、打5索は逃げの展開になっているときにすべき打牌で、東1局この好手をもらってする打牌ではないと思うんだけどね。ここから5索を正着というのは、このルールの闘いを考えれば木だけを見て、森全体を見渡せない奴らだと思う。その後發をツモ切りなかれるが、カン4筒を引き入れダマ。五萬をその前に小考の後、ツモ切ったのだが、その後四萬を引いて両面に振り変わったところでリーチと行った。萬子が自分の河に安い。しかし2枚持ちの5筒を引かされ、森山のカン5筒、中ノミにささった。
 森山は次局ダブリー6-9索待ちをあっさりツモあがって10-20。前の回の感想戦で解説の飯田がやはり出来がいいですね、みたいなこと言うと「うまいって言ってよ。なんかツキだけみたいじゃない」っていう悪態をついていたが、充分ついてます。はっきりいって麻雀プロなんだから、うまくて当たり前なんですよ。自分からうまいっていう時点で・・・。
 今シリーズいいところが全くない河野。南場の親番もあっさり流され、南2局は国士に走る始末。(もっとも11種11牌までいって惜しかったが)。しかしラス前TOP目の滝沢がカン七筒で決めに来た決断のリーチをかけると、土田、河野もヤケクソリーチで追いかける。で河野が滝沢から一発でカン6筒、567の三色をしとめる。裏乗らずでマンガン止まりだったが、TOPを陥落させたので、2着からTOPに浮上した森山と1,000点差ないところまで上がってきた。そしてオーラスあがりきり、TOPになる。最終戦完全目無しから、飯田の動向次第では滑り込み準決勝進出を狙えるところまでランクアップした。
 今シリーズまったく冴えないのがツッチー。いや本当いるのかいないのか判らないぐらい。この人ダメな時は本当にダメだね。プロの戦いってトータルでの勝ち負けより、一発勝負の強さで評価するきらいがあるじゃないですか。爆発力はあるんだろうけど長丁場だとどうなんだろう、この人。

11月20日 萩原-阿部-古久根-藤崎
1.萩原(+63.5) 2.藤崎(+26.7) 3.古久根(-39.9) 4.阿部(-50.3)

 2週間おき更新になっちゃううと片方のリーグしかレポできない・・・毎週出来るよう頑張ります。
 今回は解説が金子で、やはりさすが、であった。東場、前回TOP者の阿部と藤崎が快調に点棒を集め、好調者、不調者の色分けがはっきりした展開になっていたが、南1局の萩原の親番に落とし穴があった。藤崎は6巡目で下記牌姿。

  ドラ

 これはもらったかと思ったが、オタ風の東が出てもポンテンに取っていなかった。確かに和了点だけ見ると、なくと安すぎる。メンゼンで仕上げれば決定打になりそうな形だ。この局が終わった時、金子がポツリと、「緩手にならなければいいけどね」と言った。そしてまさしく金子の予想通りの展開になる。次局萩原、教科書的手順のテンパイはずしの末、6000オール(下牌図のち、五萬ツモリーチで六萬ツモ、裏一)。一気にまくってしまい、さらに4000オール、5800でダメを押した。(このダメ押しが後で意味を持つ)

  ツモ 打 ドラ

 藤崎のスルーは緩手というかどうか微妙なところだが、特に精神的に動揺する節もなく、タンタンと南2局、阿部の先行リーチを受けながらも20-40をあがり、オーラスでは29,000点差あった萩原から12000を直撃し、あわやというところまで追い詰めた。この安定感は準々決勝当確と見ていいのではないか。
 しかし古久根は実力者の片鱗をみせることなく、MONDOでは毎回ジリ貧のまま敗れ去っていくな。TVという最もファンにアピールする場でアピールできないのだから、非常に微妙な存在だ。金子が故安藤氏が古久根の麻雀をどう評価していたか、などの挿話まで披露してくれた。金子が解説にいると梶本は不要。まあ、よくしゃべる解説の場合、梶本と解説の話で盛り上がるわけだから、梶本が実況しながら、解説にふるスタイルでいいんじゃない?かつての土井、来賀の時のように。土屋は女流の時とかはフォローをうまく考えたりする部分は評価できるが(女流プロは解説席であまりしゃべらない人が多い)、ベテラン対局の場合は存在の意味がない。解説席は2人がベストだと思う。あでも、解説席がもっとも盛り上がったのは来賀、安藤、金子の時だったな(笑)
11月13日 藤崎-萩原-荒-金子
1.藤崎(+46.5) 2.荒(+12.9) 3.萩原(-18.2) 4.金子(-41.2)

 だいぶ更新間隔が空いてしまいました。女流の放送期間中に新しいプロ団体が立ち上がったようで、今回の参加者の所属が土田は日本麻雀機構に、阿部、河野がフリーに変更されていた。これは今後、大人の政治力とやらで阿部、河野が見れなくなるってことなんですかね。
 今回はモンド初参戦の藤崎初戦という注目の一戦をレポートしよう。
 藤崎は手が悪いこともあって東場は終始静観。序盤からあえて手を作りに行かない手筋がいい。麻雀の和了率など好調時でもたかが3割。ならばその逆の7割を放銃や高いツモ和了を許さない構えにした方が効率がいいというもの。ゲスト解説の阿部もその麻雀を評してオーソドックスなバランス型といっていたが、非常に好印象を残した。特にあがりにガツガツ向かわない時は手役重視の、受け入れ枚数軽視といった打牌をしており、ツモが効いた時ハードパンチを繰り出してきそうな打ち手だ。
 金子はチグハグだった。チャンスがあったとすれば東1局。荒が123の三色テンパイでリーチ。待ちはペン3筒。これに対して金子は一発目に荒の捨て牌5筒を頼りに筒子223から2強打(セーフ!)、結構前がかりに押したが、ドラ東を掴まされ行ききれなくなる。

  ツモ ドラ 打

 皮肉なことに次のツモドラ東で、7索を勝負しきれていれば、バッタまたは四-七萬のテンパイにとれていた。で荒が東を掴む。金子も合わせ打ち。で次巡荒3筒ツモで20-40。
 久々に見る荒さんは相変わらず笑わしてもらった。(筆者1戦目未見)
 金子が南2局1本場、1-4筒待ちのピンフドラ1ダブリーを入れるのだが、ここからボリショイ・アラ・サーカス開演。 金子は223から2を切っての1-4筒待ちダブリーなのだが、3巡目親の萩原が筒子24と持っているところから苦渋の2切り。すると荒氏チー!

  チー ドラ

 すると2連続六萬引き。

   ツモ チー

 さすがにドラ打ってのテンパイにはとらず一萬対子落とし。すぐに五萬引きでテンパイ。であっさり白ツモで13-26。相変わらず、らしい麻雀を見せてくれる。東場リーのみをツモった荒さんの点数申告がかわいかった。「ゴットーです」なんか和了点もかわいいが申告もかわいかった。
 しかし端牌にかかっている両面待ちのダブリーはあがれないわ、カン4筒一発ツモ(南1局。結局親の藤崎に12000献上)を食い流されるわで金子には災難な半荘だった。
 萩原は染め手の大物手が入るがあがれない。マンツモを1回あがっただけのジリ貧3着スタート。
 ゲスト解説の阿部は良かった。初登場の藤崎とか梶本に解説任せたら、かなり間違った印象を視聴者に植え付けるところだった。これだけでも功績大。というより梶本のダメさ加減はいい加減どうにかならないものか?ラス前、ダブリーあがり逃し直後のダンラスの金子に早いマンガンテンパイが入った。

   ポン ポン ドラ

 萩原が下記牌姿から打3筒。
   ツモ 打

 金子当然スルーするが、これをポンしない理由を感想戦で聞いていた。誰もポンしないだろ!ダブ南ドラドラ、ドラを見せずに張ってるのに、ドラを見せて値段変わらず、待ちが単純に1枚減り、しかも5索ポンでこのタイミングで打2索ならガラス張りと何1つメリットないぞ。こんなラベルの低い質問投げかけられて、金子も結果が悪かったこともあり、相当具合悪そうだった。これ梶ヤンは初心者講座的にあえて質問したのかな。もっと他に聞いてほしいこと山ほどあるんだが・・・。

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