マンセンゴ.NET>勝ち組への転換>1,2のペンチャンを嫌う



 もらった配牌の切り順については、ついぞやかましく議論されますが、そのセオリーに従うことは、できる他家への鏡にもなってしまっているという事実を指摘できます。麻雀が正しい情報を相手になるべく与えないようにしなくてはならないゲームである以上、これはやや考えるべき問題だと筆者は思っております。
 そこでこの項では現在いろいろ巷間で流布されている序盤の切り方のセオリーを考えながら、逆にこれを他家の進行状況を把握するために利用できるように考えてみましょう。

 スピード麻雀化して、自分の身を守るために一つ定説化しはじめているものに「配牌でスジ牌の孤立している19牌は字牌より先に処理せよ」というものがあります。つまり配牌で1478などのような感じで同じ色の牌がある場合、ホンイツを目指さない以上は1,4を持ったまま他家の早いリーチが来た場合、対応できないので、何よりも早く1を切ってしまえというセオリーです。これは手牌よみのセオリーとしても利用されており、字牌より早い1切りに2,3なしというとこで、少なくてもその相手は2,3を持っていないことが判明します。他の2家にもこの傾向が濃ければ2,3は山にざくざく寝ているでしょうから、自分の面子作りの際の塔子選択や、最終的にそこの待ちが残った時にイッパツや裏ドラを期待できる手組が出来るようになります。
 それでは早くから1,2と落としてきている場合はどうでしょうか?これは相手によって異なりますが、大多数は面子多多で比較的種が揃っていて、そのペンチャンを嫌ってきている傾向が強いようです。なかでも代表的なものが「2度受け」を嫌うということで1245という牌姿から裏目の3が来ても使いこなせる安心感から、この塔子を早く処理する場合が多いです。(2度受けに関しては別項で書いてみたいと思いますが、筆者は安易に嫌わないタイプです)この場合、4,5を持った牌姿で3-6の筋は持ち合わせていないのではという仮説が成り立ちます。又他の色も3456に寄った手牌の可能性も疑ってかかりましょう。1,2と落とすことによって、その色のイッツーを見切ったこと、3から上の三色の可能性、それに準拠したシュンツ手などの手役指向と手牌構成の主張をそこに見て取れます。もちろん例外もあります。112234578みたいな形から12を嫌ってる場合もありますが大部分はこれ染め手にいくでしょうから頻出度合は低いと思います。(上記のケースで染め手にいかないとして2→1の順で切るより1→2とペン3の受け入れを残しながら進むのが、個人的にスマートな手牌進行だと思いますが・・・他に雀頭候補がない場合ね。でも大多数の人は2から切るんだろうな)
 最近の傾向として125とある場合、12と切らない打ち手を多く見受けられます。スピード麻雀に毒されてシャンテン数を落とすことを極度に恐れる打ち手が倍化し、この5をシャンテンぐらいで切ってしまうのです。ファン牌がある場合チーが出来るので結構この打ち筋をよく見かけます。特に急戦や足止めを必要としない局面では悠然と12を落とした方が好結果に繋がるケースが多いと思うのですが、割と最近の傾向として落とさない人が多いということを踏まえて、そういう打ち手が12を落としてきた時は4を持っている可能性が濃いという推論が成り立ちます。5だけの場合は12を落としませんから。
 ある若手プロ雀士の定説で「ファーストテンパイでリーチした方が好結果になる場合が多い」という説を唱えている方がおりますが、どれ位の試行数でこの結論に達したのでしょうか。【筆者加筆 そもそもイーシャンテンのとり方がアガリへの視点よりテンパイまでの道程に絞られているため、力強いリャンシャンテンの形を形成できていないから、このようなことが起きてしまうのではないかと考えてみました。どうなんでしょうか。】以前のルールより確かに125から5を切り出すことのメリットが増えたことは感じます。しかし所詮麻雀の王道からはほど遠い手筋で、これは一時の流行で潰えるものと感じております。ただ現代の麻雀を勝ち抜くためにもそうした打ち手の存在を把握し、対処し、勝ちきらなければなりません。自分がその手牌に遭遇した場合はペン3を引く可能性を常に計りながら、冷静に塔子選択したいと考えております。

  ある塔子選択のセオリーは間違いなく手牌進行の手鏡の役割を果たします。ここから一点読みが可能などと寝言は申しません。ただ牌の数理機能的に危険領域は自ずと計れますし、自分の手牌の塔子選択に逆利用できることになります。これがたとえば2だけが早く切られている場合、その後バタバタ2が切られ、自分だけ23という塔子を持っていたとします。しめしめ1が出ていないし山だなと思ってリーチしてみるとあがれませんでした。中盤で2が全部見えて1が出てないのは、むしろ暗刻でもたれてるか2家に雀頭として入っていれば、その時点で1はありません。むろんペン4であがれるかもしれませんが。この辺は2が手出しかどうかで判断材料となるはずです。1112や112からの暗刻・雀頭確定の2切りの線を疑ってみるべきです。特に5の先切りの後の2というのは下のサンショク狙いで2の浮かせ打ちをしている以外は1の存在がクローズアップされます。2がツモ切りの場合は最初から1がセットされていればツモ切るケースもありますが、関連面子としてない線が濃いわけです。
 この項では1,2の嫌い方からいろいろなことを考えてまとまりのつかない方向に話が展開してしまいましたが、骨子としては無意味にシャンテン数をあげる作業に没頭するより、悠然と好形を作る基礎をしっかりと叩き込み、真正面からリーチ合戦となっても充分ケンカできる牌組が組める打ち手になってほしいということが結論です。拙速ペン3リーチに真正面から立合い、返り討ちにして2度とペン3リーチをかけられないような精神構造にしてやれば、このセオリーも消滅するでしょう。
  王者は奢らず勝ち進め!←これ30年優勝から遠ざかっている球団の球団歌です。虚しい・・・。勝ち進め!(←これ30年優勝していない球団の球団歌のサビの1フレーズです。虚しい・・・)


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