マンセンゴ.NET>勝ち組への転換>早い怪しい捨て牌のリーチ



 「うわー、そんなに早いリーチ、まったく読めねぇーよ!」
  普段捨て牌なんか読んでない奴に限って、こんなこと言いますよね。それはさておき、現代の麻雀において顕著な傾向として、リーチが相対的に早くかかる、という点ではないでしょうか。かつてこんなセオリーが喧伝されていた頃がありました。早いリーチは比較的(細工を施す時間がなかったので)手なりで、そのままテンパイした状態でリーチをかけてきていて、遅いリーチは仕掛けてあるので、スジや、これは通ると思ったワンチャンスの牌などがあたる、というような一般論です。なんて牧歌的な時代だったのでしょう。鎌倉武士が名乗りを上げてから切り込んでいくようなリーチですよね。「我こそは麻雀の名人なり!お見受けするところ、相当の御仁と見た。いざ、この捨て牌を読んでみよー」と12巡目ぐらいにリーチですよ。半分、仕掛けてるって言ってるようなものです。でも釣れちゃうんですよね。しかしそんな時代は長くは続きません。蒙古はやってくるのです。鎌倉武士が名乗りを上げている前に、先行リーチしてツモ・ツモ・ツモーで鎌倉武士は討ち死にですね。

 そんなデジタル牌効率・蒙古軍に対して、どう立ち向かえばいいのか?読経で神風を巻き起こせ!というのは冗談で、そんな早いリーチに気にせず斬り結べ、という答えも40点ぐらいですかね。
 局面に応じて対応する。これにつきます。つまり早いリーチがかかった時の準備を常にしておけば、よいのです。手牌の拡げ方を現代の麻雀にマッチした拡げ方をすればよいのです。牌効率の考え方は「極力遊び牌を作らない」というのが大前提にあります。これは考え方が、「自分が攻める、アガる」ことを前提に考えられております。麻雀は自分があがれる局面は(4人で行っているので)1/4前後。いかに他の人があがる時の失点を抑えるか、が実は勝負を分ける側面も持っています。1/4の局面での点数の伸ばし方を教えている本・戦術論は沢山ありますが、3/4の局面での失点の抑え方をどうするかが書かれてあるものは数限りなく少ない。
 筆者は手牌13牌に牌効率的なその牌の有効度の点数のみならず、守備的な点数もつけております。守備的な点数は3つの点数がつけられます。相手によって、その牌の安全度が違うのです。その牌は上家には100点(現物)でも、対面には50点ぐらいかもしれません。常に「受け」の意識を強くした牌組を重視するのです。特に引き気味に手を進める際は、攻撃してくることが予測されるところの守備的点数の高い牌を残しながら、その上に攻めの牌効率を考えたり、手組構想を立てたりします。具体論に関しては、おいおい、この項、又は他の機会に語る機会もあるかもしれませんが、基本的な考え方をまず提示しました。
 従って、筆者の個人的な思い込みなのですが「早いリーチに放銃する奴は麻雀のセンスがない」と決め付けてます。

  

 たとえば3巡目に上記のような捨て牌でリーチと来ます。あなたはどんなインスピレーションを働かせますか?中張牌のバラ切り、こんなに早いテンパイ、七対子などの変則手に違いない!と字牌を打たないようにするでしょうか?ではなぜ2筒より6筒の方が手のうちに残されたのでしょうか?普通七対子でリーチをかける際、少しでも出アガリをしやすいように、他家に使いにくい順に手に残すのが雀士の習性となっております。つまり6と2の捨て牌が逆なら典型的七対子の捨て牌です。しかし2の後に6である以上、他家の動向がつかめない段階で6を七対子の対子候補、あるいは最終待ち牌候補として2より優先して手中に残すことは考えにくいのです。
 例外として四暗刻との両テンビンで6を暗刻から打ち出して、別のタンキにしたケースと、シュンツ手とのテンビンにかけたため残されたケースです。前者は6筒のありかが2枚わかる時点で消去されます。(1枚わかればワンチャンスとなります)後者はイーペイコなどを考慮した際の手順ですね。

   ツモ  打

 これも6筒周辺の自分・他家の手の入り具合によって、おぼろげに可否が計れます。
 この例外の可能性が薄い場合、字牌であたるケースはシャンポンです。ゆえに七対子に一番あぶない客風牌よりもファン牌の方を抑えた方が得策でしょう。(放銃した時の点数が違います)
 結論として、割と整った牌姿を配牌でもらったシュンツ手のケースが多いのではないでしょうか。シャンポンはあるがタンキの可能性は低いと読みます。 あとシュンツ手の場合は6と9の入れ替えについて検討します。789やチャンタ系があるのかどうか。数牌は下筋の方が安全度が高いのではないかと考えながら打牌選択します。

  麻雀を長く真剣にやりこめば、喧伝されつくしたセオリーよりも有効な防衛マニュアルを身につけることが可能です。麻雀のジャーナリズム業界は底が浅く、喧伝されているセオリーは、未だどれも整備されておらず不充分です。生兵法にしかならない記述ばかり見受けます。というより攻撃の手順を開陳したものばかりです、最近は。麻雀において必ず訪れる3/4の局面を疎かにしてはいけません。この「勝ち組への転換」で、わりと強気に攻めることを推奨しているのは、実は守備的な意識の強い筆者が書いているからであるという側面もあります。他家に対応した手作りをするものは勝負どころでぶつかる際、追いかけリーチの際に打ち出す牌で当たる事が少ないのです。「何でもリーチ」ではないので勝算充分で勝負に来ているのです。そうした打ち手のリーチ成功率と和了時の平均得点の高さを真に受けて、他家は怯み、ヒヨるのです。この積み重ねが、そのリーチの成否にとどまらない波及効果をもたらすのです。空振りを減らし、余計な失点を防ぐ・・・基本といえば基本なのですが、それを実践するのが難しいのが麻雀の奥の深さでもありますよね。進め!(←これ30年優勝していない球団の球団歌のサビの1フレーズです。虚しい・・・)


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