マンセンゴ.NET>勝ち組への転換>アガリ牌はそこにいる


 「3面張がカンチャンに負けた!」フリー雀荘でこの愚形なセリフを何度聞かされてきたことでしょう。その事実を見て、「ついてない」と自分を慰めながらも、ついてる奴には適わないと愚痴とも本音ともつかない言葉を漏らします。確率が高いからリーチ。この事実だけを見て、この結果を考えていないのでしょう。ステレオタイプな人間の思考なんて、そんなものです。いい会社に就職するため、いい学校に入る。なぜでしょう?いいい会社に就職できる確率が高いと思うからです。反面、「いい会社に入るための手段をそれしか知らない」と言い換えてもいいでしょう。茨の道を進んで一発あて、そのいい会社にヘッドハンティングで顧問契約されようなんて露にも思わない人生でしょう。まじめに生き、確率に殉じ、そこそこの勝率を残し、テラ銭を払い、「麻雀には勝ったけど、やっぱりゲーム代は高いな。でもしょうがないよね。適度に遊べたしこれで充分満足」と自己納得して、誰にもくさされないけど誰にも褒められもしない人生を歩んでください。
 人と同じように確率に殉じて麻雀を打っていれば、その確率通りゲーム代に負ける雀士にしかなれないのは必然です。

 ある日の筆者の手牌が下記aのような手牌になり当然の如く、リーチに踏み切りました。赤1枚使ってのメンタンピン3面張。特に何もなければこのままリーチは当然の着手です。さて筆者のリーチを受けて、打てる対面の兄ちゃん、やや逡巡しながらも決断のリーチをかけてきました。

 a

 筆者のリーチ一発目のツモは3筒でした。おしいな。もう1個ずれてろよ。そんな思いとは別に「ロン」の声。

 b

 「リーチ一発ドラ1 5200」でした。この形両面に変わるのを待ってリーチといけば必然的に筆者のロン牌がこぼれでる形になっています。カンチャンゆえに、このタイミングで、相手のリーチに負けるかもしれないけど、あがれるかもしれない、前進するしかない、という彼の決断がもたらしたあがりです。筆者はもちろん確率論者ではありませんし、といって流れ論者というほどでもありません。冒頭のような自分勝手な思い上がり(ついてないと思う)も決してしません。かといって上の自分の手をヤミにする理由も思い当たりません。しかしヤミテンにしていれば対面の兄貴もこの形で即リーチとこなかったでしょう。はっきりいって心から賞賛です。「売られたケンカを買ってくる、手ごわい奴」と今以上に気合を入れなおして、自分の手牌の形におぼれずに向かうしかないと一層気を引き締めます。筆者はこれこそ麻雀だと思うのです。めくりあいになった時、どちらが勝つかはまったく予測がつかないのです。もちろんテクニックでめくりあいをさけられる場面もあります。しかし常にめくりあいになることをある程度覚悟しなければなりません。オーラスTOP目だったとしても、何が起こってまくられるかわかりません。例えそのような状況で、なおかつ先行リーチがかかってても、b図の手牌でリーチをかけて自力でトップを取りに来る打ち手が一番手ごわいのです。常識的な読みや点差戦術の上を行く、あがりに向かう真摯な姿勢は確実にめくりあいに勝つ感性を養い、その雀士の財産になるのです。大抵そういった雀士はめくりあいに負けたときもすがすがしい返事で点棒を支払ってくるか、唇をかみ締めながらも決して顔をあげず弱音を吐かない奴のどちらかのタイプに属します。
 「心・技・体」昔の人はよくいったものです。しかし麻雀の戦術書にこの「心」についての記述が少なすぎます。なぜ心が一番最初に来ているかわかりますか。当然の如く一番大切で、あとの2つは心でコントロールできる領域だからです。

 これは書こうかどうか迷ったのですが、確率に頼るステレオタイプな雀士が一生到達できない領域なので、これを公言することはカモが減るということで麻雀強者の先人たちは押し黙っていたのかもしれませんが、並みの打ち手は1敗を恐れて10の勝ちを逃しているのです。そして強者は1敗を恐れず10の勝ちを手に入れるのです。確率論者が近視眼的な戦術論を述べたところで、負けないけど場代に負けるレベルにまでしか達せないのは当たり前の道理であることは、賢明な皆様ならご理解いただけると思います。たいてい世の中でも成功している人は人がしそうもない無茶をしてるから、その見返りをもらっているケースがほとんどだと思うのです。高い税金の使い道にピーチクパーチク叫ぶ一般庶民=高いテラ銭に「これじゃ勝てない」とピーチクパーチクつぶやく一般雀士・・・勝ち組にまわるための単純明快な構図はそこに見て取れると思うのです。
 あるデジタル派の雀士の解説に「自分の手牌が1000点クラスなのに、相手のわかりきっている大物手に向かっていくことはお得ではありません」みたいな記述をみつけました。おいおいおい、これ以上負け組を増産させる指南書かよ、とツッコまざるをえません。いやもちろんそれは常識なんだけど、あえてリフレインさせてまでする確認事項か・・・むしろこれを常識と思っている雀士たちを唖然とさせる勝負根性を見せつけてやってほしいと思うのです。
 ある日の筆者、実戦で親がかような仕掛けをしておりました。東4局30000点持ちのTOP目の仕掛けです。(ドラ東)
  ポン チー
 この手の点数はわかりますか?見えてるだけで18000点確定していますね。筆者は下記の手でリーチをかけました。
 
 東をなかせたのは筆者ではありません。しかし筆者は勝つために麻雀をしているのです。5索にあがりの感触があります。親もつかめば出そうな牌でした。親の危険なところ・・・もはやそういったレベルの局面ではないのです。「こんな東なかせる奴のおかげで自分の麻雀が打てないよ」そんな言い訳は誰でも出来ます。でもなかせた人にもなかせた人なりの理由があると思うのです。そんなことをぐちぐち言うより鳴かせた人の理由も考えるべきでしょう。ここで親に18000点をあがり切られたら、この半荘はともかく、それ以降も無風状態の中、悠然とあがりつづけられる展開が読めます。「俺がいくしかない」例え親のロン牌をつかんでも、ファイティングスピリッツを崩さない姿勢だけは守りたかった。あとちょっとだけ期待したのは、親に東を鳴かせた人もてんぱっていて、俺の打牌にロンをかけて安上がりしてくれるかもしれない、それを考えれば親のあがりよりその2つの事象を期待できる局面だったと思うのです。そして運良く5索をツモあがれました。「700・1300」唖然とする他家。
  しかしこの流された親もさるもので次局の筆者の上げ潮親リーチをかわされました。今でも覚えているのですが筆者の手は4-7筒を6枚使っている赤使いのタンヤオリーチ7700確定で、この親ハネを流された打ち手は無筋を4枚通しクイタンドラ1、2000点を6枚4-7筒を使っている筆者が4筒をつかまされ打ち込みました。この放銃の際、「やられた」と思いながらも心のどこかで爽快感すら感じておりました。
  この半荘以後2人だけがあがりあい、結局彼にTOPを取られました。筆者はある種の充実感を感じながらも、この打ち手に要警戒マークをつけたのはいうまでもありません。打てる奴は大抵理論を持ち合わせ、なおかつその理論を裏切って勝負どころを見極めることができ、タイマンを張ってくるものです。
 これも書こうかどうか迷うことなのですが筆者が目撃したパオは今まで10数回あるのですが、その是非はともかく、大体パオさせた奴が上がりきっているのです。(うち自分1回含む)でそこから大体連勝するんですよ(筆者は4連勝してしまいました・・・)。このことについてあえてここで解説はいたしません。事実だけを記しておきます。

  もちろん何でも行けと言ってるわけではありません。「ついてる」と誰もが思う時もしっかりと調子にのらず、点差が離れてるから、今日はご祝儀を沢山引いたから、少しぐらい打ってもいいやとなげやりにならず、慎重に打ちまわし、勝ちを上積みできる資質もそれと同等くらいに大事です。誰もが行く(行ける)局面であえて行かない・・・それも勇気です。確率に頼った雀士たちを唖然とさせることが出来れば、心理戦でも一歩リードです。常識を裏切り、勝つために前を見続けましょう。勇気を出せ!アガリ牌はそこにいる!



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