1.河野(+48.2) 2.飯田(+3.0) 3.滝沢(-18.0) 4.五十嵐(-33.2) 前回の観戦記で書いた滝沢だが、やはりこういった按配で打ってるとこういう結果に終わる、といった形になってしまった。序盤戦早々と可能性消滅かと思われた河野だが、連続TOPで奇跡の予選通過確定。この辺も滝沢と、序盤戦の大TOPでかなり守備的な五十嵐に原因があるように思われる。 五十嵐が守備的になるのはある程度予測の範疇にあったことだと思うので、滝沢的に対処のしようはあったと思う。今回一番ひどかったのが飯田の親番。南2局1本場。ここまで河野が快調に走っていた(45,900点)。一方飯田は河野に親マンを放銃したこともあり9,200点しか持っていなかった。滝沢は22,900点の2着目。河野にこれ以上加点させずに、2着目を守れば、ほぼ次ステージ進出当確ランプがともる。 8巡目の3者。 飯田 ドラ 河野 滝沢 ツモ 7巡目親の飯田はドラ受けのカン塔が残っていた索子を払って筒子ホンイツへ。河野はこの飯田のドラ表示牌5索をチーして、索子ホンイツの好形シャンテンに取ることも出来たがスルーして、萬子の1-4萬待ちが残るダブ南ポンテンのシャンテン。そこに滝沢スーッとイーペイコ目のある4筒を引く。中は2枚切れだったが、安全牌確保で9索を切った。すると次巡最悪の7索引き。すると今度は打中。で次に引かされる南をツモ切り、河野にポンテンを許す。で次に引くのが4枚目の四萬!河野のアガリ牌だが、ドラを切ったので打つと39。七対も考えるとツモ切りもある選択だった。だが河野に打てないと考えたか、「カン」を選択。そしてカンドラが「北」になってしまうのだった。ドラカン塔を嫌った後にドラを引かさた飯田が次巡ラスドラを引く! ツモ 無論即リーチ。これには四萬もカンされ、一萬のこぼれを期待していたTOP目の河野も撤退。そして飯田9筒ツモ・・・。カンドラもあるっていうことはカン裏もあるわけで、1個でも乗ればバイマンになるところだったが、手牌の牌種も少ないことあり、さすがに乗らなかった。河野もヒヤヒヤしただろう。 しかしやはりこの親ッパネは滝沢が誘発してしまったことは間違いない。守るのか、行くのか、まったく判らない狂った計器のような押し引き判断。想定外の最悪の方向へと結末が向かう典型的一例を見せてくれた。滝沢はラス前四面張の13-26をツモって、なんとか着順をあげようと試みるも、結局3着で予選終了。飯田と土田の結果待ちとなった。最終戦、守備に回る五十嵐のTOPの可能性は薄く、ただ一人好き勝手できる森山に頼るしかない状況だ。(森山は空気を読まず、自団体所属のプロに有利になるように打つのは、過去のデータからも明らかなので、滝沢はこの点に期待するしかないだろう)しかし捨て身で叩き合う土田、飯田のTOPの可能性はどうしても高い。ここで決めれなかった滝沢、(まだ次戦以降あるかもしれないが)ついてるのに、状況が読めない甘さだけが目につくシリーズとなってしまった。 この前週の対局では金子がTOPを取り、久しぶりに金子節全快の感想戦。こちらも序盤戦の不調も丁寧に打ち続けていたことがここで生きてきて、最終戦に期待できる形だ。 次週以降、この観戦記は新コンテンツのマンセンゴ.NET Pluss!のblog「不聴立直2.0」の一カテゴリに掲載していく予定です。麻雀プロリーグのTOPページからリンク張るので、多分場所が替わっても迷われることはないかと思いますが、一応お知らせまで。
1.河野(+41.2) 2.森山(+7.3) 3.滝沢(-15.4) 4.土田(-33.1) こちらのグループは一度も取り上げてませんでした・・・。ずーっとチェックはしていたんだけど気になったのが滝沢。多分牌運には相当恵まれてるんだけど、うまくないというか・・・。前もラス前痛恨のアガリ逃しをしていたんだけど、決められないんだよね。意味もなく対子手にしようとしてアガリ逃しするという最悪の対応。でもオーラスダマテン役ナシドラ3の3メンチャン(1-4-7筒待ちだったが山に1枚しか残っていない状態だった)をダマテンのまま引きあがり2着浮上という出来のよさ。 で今回もなんかところどころ甘いなあと感じさせる闘牌だった。東1局の手牌。 ツモ ドラ ここから5索を打つ。確かに受けは一番広いが東パツという状況を考えると9筒の受け入れを拒否しながら567を見る、8筒あたり打っても良かったんじゃない。まあダイレクトの4筒受けを恐れたんだろうけど、もっと恐ろしいダイレクト6索を次巡引くんだよね。これ4筒引いても26、(5索残しての)6索、六萬の引きで52テンパイになるので有効牌の枚数と最終形の得点の高さの兼ね合いからはかって、打5索は逃げの展開になっているときにすべき打牌で、東1局この好手をもらってする打牌ではないと思うんだけどね。ここから5索を正着というのは、このルールの闘いを考えれば木だけを見て、森全体を見渡せない奴らだと思う。その後發をツモ切りなかれるが、カン4筒を引き入れダマ。五萬をその前に小考の後、ツモ切ったのだが、その後四萬を引いて両面に振り変わったところでリーチと行った。萬子が自分の河に安い。しかし2枚持ちの5筒を引かされ、森山のカン5筒、中ノミにささった。 森山は次局ダブリー6-9索待ちをあっさりツモあがって10-20。前の回の感想戦で解説の飯田がやはり出来がいいですね、みたいなこと言うと「うまいって言ってよ。なんかツキだけみたいじゃない」っていう悪態をついていたが、充分ついてます。はっきりいって麻雀プロなんだから、うまくて当たり前なんですよ。自分からうまいっていう時点で・・・。 今シリーズいいところが全くない河野。南場の親番もあっさり流され、南2局は国士に走る始末。(もっとも11種11牌までいって惜しかったが)。しかしラス前TOP目の滝沢がカン七筒で決めに来た決断のリーチをかけると、土田、河野もヤケクソリーチで追いかける。で河野が滝沢から一発でカン6筒、567の三色をしとめる。裏乗らずでマンガン止まりだったが、TOPを陥落させたので、2着からTOPに浮上した森山と1,000点差ないところまで上がってきた。そしてオーラスあがりきり、TOPになる。最終戦完全目無しから、飯田の動向次第では滑り込み準決勝進出を狙えるところまでランクアップした。 今シリーズまったく冴えないのがツッチー。いや本当いるのかいないのか判らないぐらい。この人ダメな時は本当にダメだね。プロの戦いってトータルでの勝ち負けより、一発勝負の強さで評価するきらいがあるじゃないですか。爆発力はあるんだろうけど長丁場だとどうなんだろう、この人。
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