4月2日 五十嵐-藤崎-萩原-森山 |
1.五十嵐(+41.5) 2.藤崎(+11.4) 3.萩原(-16.7) 4.森山(-36.2)
いよいよ準決勝も残り2戦づつ。下位の荒、五十嵐は2連勝しないと話しにならない。今回は五十嵐の番だったが、どうにかこうにかTOPを取った。終わってみればこの半荘TOPになっていたが、ゴンドラ(解説席)の中では相変わらず打ち筋に疑問符がつけられ続け、さらには終わって感想戦に移るやいなや同卓者に「なんでこんなところで頑張るんだよ。頑張るんだったらもっと前から頑張れよ」「相当うっとおしい」などの罵声を浴びせられる!凄い。凄すぎる、イガリン。まあ罵声を浴びせていたのは森山と萩原なんだが、TV的に面白くしようという意味合いの発言でもあったんだろう。で、もう1人の同卓者・藤崎が熱くなってブーたれている2人を「まあ、まあ、まあ」と手でポーズを作って微笑みながらなだめていたのが、面白かった。
解説の荒は五十嵐の打ち筋についていろいろ語った後に「でも人間性は最高ですよ。悪く言う人は誰もいません」などと謎のフォロー。「こすっからくないじゃないですか。僕は好きです」勝負師が同情されたら終わりだぞー。まあイガリンはタレントだよね。いじられキャラという分野の第一人者として、これからも活躍を期待したい。
苦しいことに変わりない状況なんだが、それでもノンビリとした打牌で、もう決勝へ行くのはなかばあきらめてるのかな?と思ってしまう場面がいくつかあった。東場、ピンフドラドラでテンパイ入るもドラまたぎの待ちとはいえ3面張をダマテン。39あがったものの、親の森山はリーチでも向かっていったことは間違いない手だっただけに、非常に微妙なアガリだった。
でこの人は「リアル豊臣くん」かと思っちゃったのが南1局1本場。
ツモ ドラ
連荘して向かえた1本場。 (この連荘した前のアガリも解説席で非難轟々だった(笑))、今回は三暗刻あたりを目指していたのだが、このテンパイ。決然とリーチに向かった。この時点で7筒は山3枚残りで悪くない判断だった。しかし藤崎がリーチを受けた段階で下の手だったのに追いつく!
ツモ
萬子の受けが苦しいので迂回するかと思われたが、五萬からブッタ切っていく。ここが勝負どころと思ったか。で4筒を暗刻にしてペン七萬の三色リーチで追いかけ。途中4筒を引き暗カンすると新ドラ表示牌に藤崎のアガリ牌「七萬」が・・・。これで視聴者および五十嵐は七萬が残り1枚になったことを認識するわけだ。しかしラス七萬がイガリンのツモ筋に置かれているわけですよ、お約束どおり(笑)
当然五十嵐は8筒を引いてテンパイする前一番欲しかったのが、この七萬のわけで、このラス牌で打ったという意味合いを相当重く受け止めていたようで、感想戦でも「三暗刻にしないといけないよね・・・だから咎められちゃうんだろうし・・・」とブツブツと言って反省していた。まあこれは結果論で、カン7筒わりといい待ちだったし、そこまで悲観するほどのことはなかった。
藤崎は親番でもTOP目萩原の決めてやろうというリーチを受けて、七対でうまく照準牌を合わせ48直撃。やはりこの半荘も藤崎か!と思われたが、次局、萩原、森山のリーチの中、イガリンがなんとか七対ドラ2をツモってTOPに立つ。
オーラス、藤崎は10-20ツモで再逆転できる状況で親・森山の先行リーチに向かっていき、高めツモ、あるいはツモ裏1で変わるリーチを打つ。見事に安めをツモるが裏乗らず。森山のリー棒を回収しても100点差イガリンにおよばずの2着。イガリンなんとか次回に目を残しましたと、さ。 |
3月19日 荒-河野-五十嵐-藤崎 |
1.藤崎(+75.0) 2.荒(+9.4) 3.五十嵐(-20.9) 4.河野(-63.5)
ケーテンに走る五十嵐。かなり遠いところから頑張ろうとする五十嵐。そしてその結果は・・・。「道のないところに道を作ってしまう”五十嵐マジック”」を何度も見ることになろうとは。勿論、自分への道ではありません。他家のあがれそうもない手の和了への道です。最高です、イガリン!五十嵐マジックのおかげであがった荒、藤崎はこう思ってるだろうなあ。
東パツはこの五十嵐の愚チーで荒にテンパイが入りピンフのみの手を即リー。これが一発ツモの26オール。誰か「無痛手術パーンチ!」を五十嵐にお見舞いしてあげてくれ。(原典:まあじゃんほうろうき)
同1本場確定三色を仕上げた藤崎に、トータルで余裕のある河野がこちらも高め三色に仕上げて追いかける。河野のリーチは役アリで安めは3枚場に見えていて強引なリーチに映ったが、一発でラス牌の高めを掴む藤崎!勢いの差は歴然なのか・・・。しかし麻雀の神様は耐えに耐える藤崎を見捨てず、勢いにかまける成金野郎に厳罰を下すのであった。判官びいきの日本人必見、待ちに待った藤崎の反撃が東ラスに開始されるのだった。河野が狂ったようにリーチ攻勢。先行リーチを受けてもじっとダマテンで反撃の機会を待つ藤崎。”五十嵐マジック”の助けもあって4本積んだ藤崎に「本手」が入る。
ドラ
ちなみに下記は藤崎の捨て牌。とても純チャン三色に見えません。「出来た!」まさにそんな手。ちなみに0本場から3本場まで連続4局リーチをかけ続け、いずれも藤崎に和了を拾われ、万点棒さんがなくなっていた河野が、アン牌がなくなり、4索の壁を信じて2枚持ちの3索を打ち出す結果が待っていました。茫然自失。生命線がなくなってたりしませんよね?
航空マイレージを集めている人の間では、マイルを稼ぐためだけに飛行機に乗ることを「修行」とよんだりする隠語があるのだが、麻雀界では「反省」という言葉があるんですかね。南場、当然中を叩くべきところで見送った河野に対して解説のツッチーが「反省モードに入ってますね」と言うと、感想戦で中を見送った河野に見解を求めると「あそこはもう反省に入ってまして・・・」とツッチーの解説通りの言葉が返ってきて、かなり笑わせてもらった。とにかく河野のメチャ行きもキャラがあっていいと思う。
しかし今回の面子と解説のツッチーの組み合わせは面白かった。キャラがあれば見せる麻雀としては成立すると思った。 なのでイガリンにはこれ以上麻雀がうまくなったり、変に強気になったりしてほしくないなぁ(笑)
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3月12日 五十嵐-阿部-荒-森山 |
1.森山(54.4) 2.阿部(+14.0) 3.五十嵐(-6.2) 4.荒(-62.2)
勝負手がぶつかり、めくりあいに負けた荒が箱下1万を超えダンラス。決勝進出はかなり厳しい情勢となった。また五十嵐も好手を活かせず、オーラス最低2着は確保しておきたかった場面でおりてしまい、対抗馬の阿部がノーテンだっただけに痛い局となった。(テンパイさえしておけばノーテン罰符の収受で替わっていた)親に放銃してもラスになることはない場面だっただけに、結果はともかく、ここでおりるのはトータルのポイントを考えても絶対にしてはいけない選択だったのではなかろうか?
五十嵐は開局早々阿部のリーチをかいくぐって(利用して?)、96をあがった。序盤手が入っていたので五十嵐逆襲の気配も漂っていた。しかし東2局2本場のミスが痛かった。
ツモ ドラ
7巡目、上記の牌姿から3筒を切った。ちなみに上の牌姿は五十嵐の理牌のまま再現。(この人は視聴者に見やすいように配慮する姿勢がいつも感じられるが、この理牌はかえってわかりづらくさせてないかい!?)しかしここから3筒というのも・・・。直前に場に1枚4筒が見えたが、後の3枚は他家の手に格納されていて、この選択を選んだ時点でほぼアガリ目がないのが視聴者目線でわかってしまった。結局すぐ四萬を引いてカン4筒で52テンパイ、一手変わり345の三色の手にはなったが、あの時点で3筒切りだけはどう考えてもなかったような。解説河野は五萬切り推奨で索子の伸びを見ることを言っていたが、これ索子は相当変化しずらい形だよね。テンパイ後7索を引いて「ほらね」とか言ってるが、五萬切ってると、やっぱりカン4筒待ちになって、五十嵐と同じように7索ツモ切りするんじゃないかい?5索(または2索、5筒)を切って上家の森山の6索を喰っての39(高め8000)が現実的にはアガリがあったかなと思われる進行。索子または萬子(四チー、五のクッツキ)で喰い伸ばししないと苦しい形だろ、コレ。結局この局森山が1000点の手をあがる。
次局ファン牌のドラ雀頭で荒のリーチに向かい、20-40を引くが、東ラスの森山の親番は何の苦労もないリーチを2連続で入れられ、それぞれ4000オール、2000オールを引かれ、五十嵐のリードも東場と持たなかった。さらには阿部にもマンガンを引かれ、自分の親番では阿部に連続のマンガンをあがられ、よもやの3着降格。前半のリードを固いガードで守りきる・・・といった守備派の試合展開はまさに幻想であった。
前回のラスをものともしないで森山楽々TOP。阿部は前半今日は出番ナシかと思われたが、南場きっちりと帳尻を合わす。さすがです。荒さんは東場下手に手が入った分、すべて競り負けで点棒を減らし、南場の親番は愚形リーチしか入らない苦しい展開。
解説の河野はいいたい放題。「五十嵐さんは七対が下手」とか、先輩に対して大丈夫か(笑)でも自分の行きすぎ麻雀を「雑な麻雀を見せて視聴者の方に申し訳ない」と反省もしておりました。 |
3月5日 藤崎-萩原-土田-河野 |
1.萩原(+55.6) 2.藤崎(+13.3) 3.土田(-19.3) 4.河野(-49.6)
観戦記をスルーしてしまった前回の放送で河野にオーラスでハネマンをつもられTOPをまくられた萩原。(それもリーチ一発ツモドラ3というハネマン)余裕のある河野との体勢の差を見せ付けられた感もあるが、そこに行き着くまでの過程は大胆かつ繊細なもので、それゆえに無念なものがあった。
今回は本人がいうように内容的にはやや悪かったように思うが、とにかくTOPを取り、この半荘ラスになった河野に替わって総合TOPに立った。上位陣V.s藤崎という構図だったので、ゲストの解説イガリンの展開予測として、中盤この半荘一人カヤの外だったツッチーがトータルTOPの河野を走らすように打つのではないかと語っていたが、河野が南場大崩れ。挙句にはこの半荘見せ場ゼロの回(サイコロの目か、場所が悪かったのか?ヤル気が見えなかった)かと思われた土田のメンピンドラ1リーチに即飛び込みで、ラスへ陥落していった。
藤崎は今日も我慢強い麻雀を展開し、「判官びいき」の日本人に充分アピール。もっとも凄かったのが親番での下家萩原の仕掛けに対するケア及び、テンパイを果たし親番維持を目指す両立を果たしきった局。(南1局2本場)
ツモ ドラ
下家の萩原が中をポンして流れてきた牌が場に2枚切れの2筒。七対のシャンテンにも取れるが、それを拒否して打3索。これが後々響く。次巡2索引きで打6索。解説の五十嵐曰く「こうなるんだったら、さっき2筒打った方が良かったのになー」ツッチーから3筒が出るがポンせず、次に4索を引くが、テンパイトラズの打3筒。で次が4索なのよ・・・
ツモ 打
ちなみに下家の萩原は以下の牌姿。
ポン
3索も6索も打ってるのに、4索を抑える藤崎。でツモ山は深くなり無情な4筒とか引く。そして16巡目、七萬を引きテンパイ復活、ここで4索勝負でテンパイ取りか!?と思いきや、なんと2筒打ちでテンパイ拒否。現在の点棒状況は河野31900点、藤崎28000点、萩原25900点。TOTALで劣勢の藤崎はなんとしてもKEEPしたい親番のはずだ。それでも彼は意思のある我慢強い麻雀を展開した。ここで麻雀の神様がツッチーにケイテンを入れる仕掛けを入れさせると、藤崎に5索を引かせ、テンパイ復活!下家の萩原を完封し連荘を果たすのだった。その次局南1局3本場、ダマピンをあがりTOP目浮上。これもリーチをかけなかった。
で藤崎が勝負をかけたのが南2局だった。前局、河野からマンガンを直撃して藤崎と700点差にせまった親の萩原がメンピンリーチ。
ドラ
そして藤崎待望のペン7索を引き入れ、勝負の追いかけ。
ツモ
西を切ってリーチ。高め6索がこの時点で山に2枚。藤崎が日の目を見る日がとうとう来たか!しかしこの6索が脇に流れ、藤崎の最後のツモはこれまた無情なラス5索・・・これさすがにノベタンには取れまい。裏がのって58。これが最終的に響いた。藤崎はラス前にリーのみをカンしてリンシャンであがるが、2枚見れる裏乗らず、13-26でオーラス、ハネ直以上じゃないと変わらない状況で勝負あったになってしまった。萩原はオーラスドラの南を安易に切って藤崎にポンされてあわやという場面を演出し、「何やってるの?」的な結末で、今回は印象悪し。河野は相変わらず派手に点棒をUPDOWNさせてました。
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