一番このホームページの趣旨に近い本を探してみると上記の毎日コミュニケーションズから発売されている「完全無欠のフリー雀荘入門大法典 カッパギ天国」になると思います。この本の紹介と筆者の読後感というかレビューを書いてみたいと思います。
まず「入門」という言葉が入っていることからお判りのとおり、フリー雀荘にいったことがないけど、チャンスあらば行ってみたいと思っている層を対象に書かれている本であるということです。著者の馬場祐一氏は10数年前にも「ザ・麻雀」という漫画シュミレーション本の監修をしておりました。この本もいまや絶版となってしまいましたが、初めてフリー雀荘に行く若者が実際に卓につき、漫画で何をきるを展開され、切った牌によって結果(とんでいくページも違う)が替わり、半チャンを戦うという面白い形式の本でした。当時はだんだん学生向けのフリー雀荘が整備されはじめていた時代でしたが、一応この本はピンの雀荘に行くということを前提にして巻末の解説などが展開されておりました。あの時代もそろそろ点5の雀荘がうまれていて、その辺の時代のシーンは狩野洋一氏の「麻雀プロの世界 3億円を稼いだ麻雀人生」に自分が経営した低料金の若者向けの雀荘が大当たりしたetcの記述で推し量れます。
21世紀初頭の現在は若者向けはほとんど点5と相場が決まってきたので、この本も入門者に入りやすい入り口として、点5の店でプレーすることを前提に書かれております。
大体構成が3つにわかれていて序盤はイントロダクション。フリーは怖くないが、マナーに厳しいので仲間打ちと違う、こういったことやルールに気をつけろ、といったことが書いてあります。また昨今の都内におけるギャル雀の紹介やギャル雀に行くときの作法・心得などが面白おかしくレクチャーされています。
中盤は初級・中級・上級とわかれて実技というか、フリーで打つ際の基本手筋や戦略を若手プロが解説されています。で最後に安心していける店の広告(?)ともいえる紹介。都内を中心に大阪や徳島の店も一応取り上げられております。ほとんどのお店が点5以下のレートで、パラパラと点ピンを併設しているところも取り上げられております。
雀界の色物集団ともいえるバビロンズの面々の監修だけあって、構成は面白く楽しんで入門できる内容だと思います。中盤の「フリー雀荘必勝法」はフリー勝ち組がこれくらいは基本的にみんな知っている話で、さらにその上に技術を磨いた攻防がありますから、これを身につけて点5で払った場代の半分くらい取り返せるかも、っていったレベルには達せれると思います(笑)
ま、でもこの本をフリー雀荘を楽しみましょうという層にアピールする内容なので、ことさら戦術論の濃さを求めるものでもないと思います。ネット麻雀やゲーセンの麻雀とかで目覚めて、フリーで実際に勝負したい!と思っている人には好著でしょう。一読をお勧めします。
個人的には長村大が担当している「ギャル雀でモテるための10の法則」とか「雀荘スラング辞典」あたりの項目のくだらなさが好きだなぁ。あと巻末にこのホームページにも合い通ずる「フリー雀荘で月間10万G稼ぐ方法」っていう項目があるのですが、点5メインで「そりゃ絶対無理だろう!」と思わずツッコンでしまいたくなります(笑)ただその項目は純粋に麻雀で勝つというのではなく、雀荘が行っているポイントサービスや無料サービス、大会などで、経費を削減したり、賞金を獲得することで麻雀のウデと関係ないことで君も勝ち組になれるといった内容でした。これらのことは当初こんな部分に着目するのはバカバカしいことだと思ったけど、筆者もちょっと見直すようになりました。当サイトを楽しんでおられる方でしたら、面白おかしく読めてちょっとはタメになる(?)内容なのでぜひ読んでみてください。上の本の写真をクリックすると楽天ブックスでインターネット注文できます。あと下にこの項目で取り上げた狩野洋一氏の本もリンクを張りました。こちらは実際本屋さんに置かれているのをほとんどみたことないので、インターネット注文が便利だと思います。
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